マダムHarukoのフランスレポート

ヴォー・ル・ヴィコント城のキャンドルの夕べ

2017.02.09 ヴォー・ル・ヴィコント城,パリ近郊,ニコラ・フーケ,ルイ14世,キャンドルの夕べ,オプショナルツアー,マダムHaruko


ヴォー・ル・ヴィコント城(Chateau de Vaux-le-Vicomte)は、パリから50kmのところにあり、パリ近郊の日帰り穴場スポットとしておすすめの観光地です。
1653年にルイ14世の財務長官として仕えていたニコラ・フーケが、大金を費やし造り上げた傑作です。彼は、購入したマノワール(お屋敷)に、当時の一流の芸術家であった建築家ル・ヴォー、造園家ル・ノートル、室内装飾画家シャルル・ル・ブランを従事させ、20年の歳月をかけてヴォー・ル・ヴィコント城を完成させました。

ニコラ・フーケは、裕福な政治家の家族に生まれ育ち、知的な人間として知られていました。しかし、彼の政治家としての成功やヴォー・ル・ヴィコントの豪奢な城が周りの嫉妬を買い、失脚させられてしまいます。
1661年8月17日、開催したお城の華やかな落成式のたった3週間後に、主賓であったルイ14世に、公金横領罪で投獄されてしまうのです。
その後ルイ14世は、ヴォー・ル・ヴィコント城建設に携わった芸術家たちに、更に豪華なものを建てる様に命じ、太陽王と呼ばれた彼の権力の象徴、ヴェルサイユ宮殿が建設されたという逸話があります。

下の写真の部屋、Chambre de roiはフーケがルイ14世のために用意した部屋ですが、一度も使われることはなかったそうです。 Chambre de roi
私はヴォー・ル・ヴィコント城内をゆっくり見て歩き、ニコラ・フーケが詩人のラ・フォンテーヌのパトロンを務めていたという事実なども知り、彼の芸術活動に対する熱意ある側面も垣間見ることができました。フーケに世話になったラ・フォンテーヌは、彼が公金横領罪で投獄された後も彼の味方をし、無実を主張していたそうです。
この様な興味深い歴史を経てきたヴォー・ル・ヴィコント城ですが、現在はプライベートなファミリーが所有し管理しています。
所有者で、代々続く貴族の末裔であるジャン・シャールさんにお話を聞きました。現在は近くにご家族と住まわれているそうですが、彼が幼少の頃は一家で城内に住んでいて、ご自分の寝室や兄弟の遊び場として使われていたお部屋など思い出がたくさんあるそうです。

ヴォー・ル・ヴィコント城は、毎年寒い冬場は閉館し、春先3月下旬からのオープンになります。年間を通して様々なイベントも催されています。
特に私がおすすめしたいイベントは、夏から秋にかけて毎週土曜日に催されるキャンドルの夕べ(2017年5月6日から10月7日の毎週土曜日午後5時から深夜12時)です。2000本のキャンドルでお城を灯し、ロマンチックな趣は感動的です。
夕方前に着いたら、まずは城内を見学し、その後にお庭を散策すると良いでしょう。お庭にはシャンパンバーがあり、外のベンチに座りながらゆっくりシャンパンを楽しめます。城内に流れるBGMのオペラを聴きながら、周りが徐々に暗くなるにつれ、キャンドルの火が光を増していきます。その幻想的な景色を楽しみ、至福のひとときをお過ごしください。夕べの最後の締めには花火があがり、閉館時間を迎えます。
4年前に初めてキャンドルの夕べを体験し、私はあまりの美しさに胸をうたれ、その後も毎夏必ず訪れています。
<アクセス情報>
http://www.vaux-le-vicomte.com/infos-pratiques/les-informations-pratiques/acces/
パリのGare de l’EstからSNCFでVerneuil l’etang駅へ。駅とヴォー・ル・ヴィコント城間のシャトルバスが定期的にあります。キャンドルの夕べ開催の土曜日は、ヴォー・ル・ヴィコント城発の最終シャトルバスは23時05分です。

<ヴォー・ル・ヴィコント城を訪れるオプショナルツアー>
ヴォー・ル・ヴィコント城でのキャンドルの夕べとディナー